高校入試と男女の学力差
自分の成績を評価する場合に、
学校内の平均点と比較することは多いと思います。
もちろん平均点と比較して自分の学力を把握することは
1つの方法としてはとても有効です。
ただ、一言で「平均点」といっても、
「男女の平均点にはかなりの差があること」は、あまり知られていないように思います。
多くの中学校は男女別の平均点を出しませんが、
一部の中学校は男女別の平均点を出しています。
その情報をもとに、下の表におおまかな点数を載せてみました。
男女混合の平均点を300/500点だったと仮定しています。
<男女別の平均点のイメージ>
平均点 |
|
男女混合 |
300 |
男子のみ | 285 |
女子のみ | 315 |
まず言えることは
「女子の方が平均点が高い」
ということです。男女の学力差の程度については
もちろん学校や学年によって異なりますが、
「女子の方が学力が高い」ということは、どこの学校にも当てはまる傾向です。
このような結果になる原因としては
一般的に以下のことが挙げられています。
・男子の方が目の前の楽しいことに流されやすい
・女子の方が精神的な成熟が早い
・女子の方が将来に対する不安感が強い
・女子の世界では同調圧力のようなものがあり、他人と違っていることを気にしやすい
県立入試における男女の学力差の影響
上記では「テストの点数」だけに触れましたが、
これにさらに「内申点」のことも考慮すると、
男女の差はさらに広がります。一般的に、
「提出物」「先生に対する態度」「実技4教科に対する取り組み」
なども、女子の方がしっかりしているため、
「内申点」も女子の方が高くなる傾向があります。
その結果、県立入試では女子の合格者数の方が多くなっているのです。
下の表は進学校の男女の人数をまとめたものです。
なお、私立高校では県立高校とは逆に、男子の人数の方が多くなります。
具体的な人数については各学校にお問い合わせ下さい。
<進学校の男女の生徒数(平成30年度1年生)>
高校名 | 男子の人数 | 女子の人数 |
高岡高校 | 129 |
153 |
砺波高校 |
105 | 95 |
高岡南高校 | 61 | 99 |
福岡高校 | ※ | ※ |
※ホームページに情報が無かったので人数を載せていません
ただし、福岡高校は英語に強い学校であるため女子にとても人気があり、
例年であれば「男:女=1:2」または「男:女=2:3」ほどの人数比になります
県立入試における注意点
<男子は内申点に注意する>
男子が県立高校を受験して不合格になってしまう原因として
「内申点が基準に届いていない」
ということは非常に多いと思われます。
せっかく3年生の夏以降に勉強に目覚めたとしても、
3年2学期までに確定してしまう内申点の差は、簡単には覆せません。
外部模試を受けても、内申点までは考慮せずに判定を出すので、
受験校を決めるときには気を付けてください。
<補足>
内申点が足りなかったことが原因で悔しい思いをした人も
高校入試の結果で勉強の意欲を無くしてしまうのは早すぎます。
一般的な大学入試では、高校での内申点は全く考慮されません。
高校からの頑張りがそのまま大学入試に反映されるので、
せっかくやる気になった気持ちを無くしてしまうのは、
とてももったいないことだと思います。
<女子は高校入学後の勉強に注意する>
女子で注意が必要な人は
「学力が不足したまま、内申点の高さで県立高校に合格した人」
です。入試のシステム上、内申点があれば高校に合格することはできます。
しかし、学力が不足した人も合格できてしまうことがあるため、
このような人は高校の勉強で苦労することが多いです。
一般的な大学入試では、内申点は考慮されず学力だけで合否が決まりますから、
高校入学後にしっかり勉強に励んで下さい。